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6歳児が1時間集中!チェスがもたらしたもの
6歳にチェスははまだ早い?
チェスなんてまだ早いんじゃないか、、と思っていた私が、
まさか「1時間以上も集中している6歳の姿」を見ることになるとは思ってもいませんでした。
きっかけは、大好きな『ハリー・ポッター』に出てきた“動くチェス”。
娘が「これやってみたい!」と言ったのが、わが家の“チェス生活”の始まりでした。
今回は、6歳の子どもがチェスに夢中になった体験と、それによって得られた意外な効果についてご紹介します。
チェスは何歳からできる?
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欧米では小学校低学年からチェスの授業がある国もあります。
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国際的な大会では、6〜8歳部門(U8カテゴリー)が存在するため、その年齢で試合ができる子も多いです。
チェスとの出会いはハリーポッターから
ある日、一緒に『ハリー・ポッターと賢者の石』を見ていたときのこと。
あの名シーン、「魔法のチェス」でハリーたちが駒になって戦う場面を、娘がじーっと観ていました。
「これ、やってみたい!」と。
もちろん現実のチェスは魔法では動きませんが(笑)、この一言をきっかけに、子ども向けのチェスセットを探してみることにしました。
「せっかく興味を持ったなら、試してみよう」――そんな軽い気持ちから始めたチェス。
それが、予想外にわが家の知育アイテムNo.1になりました。
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最初は、正直「難しすぎるかも…」と思っていました。
駒の名前に、動き方、それぞれ違うルール。
6歳、果たして理解できるのか?
ところが、実際にやってみると意外といける!
コツは「ルールを一気に教えない」こと。
最初はポーン(歩兵)だけで遊んで、次の日はナイト(馬)…というように、段階的に覚えていきました。
6歳でチェスを始めるメリット
6歳という年齢は、ちょうど論理的思考や集中力が伸びてくる時期。
チェスはその成長を助けてくれる素晴らしい遊びだと思います。
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論理的思考が育つ
- 「ここでこの駒を動かしたら、次は相手がどう来るかな?」と自然に考えるようになり、
“先を読む力”や“因果関係を理解する力”が育っている実感があります。
- 「ここでこの駒を動かしたら、次は相手がどう来るかな?」と自然に考えるようになり、
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問題解決力がつく
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記憶力が鍛えられる(駒の動き・過去の対局)
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集中力
- 最も驚いたのは、集中力。
気づけば1ゲームに集中すること1時間、そしてもう1ゲームやりたいと! - タブレットやテレビでは得られない、“頭を使う集中力”が鍛えられていると思います。
- 最も驚いたのは、集中力。
子どもがチェスを楽しむための工夫
最初から本格的にやろうとせず、「一緒にやってみよう」と親子で対等に楽しむことを意識しました。
また、
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好きな色のチェスを使う
- 我が家の場合は、ゴールドの駒があるチェスを買って、ワクワクしていました
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負けた時も「惜しかったね、あの手が良かった!」と声かけ
「いつの間にか、もっと強くなりたいと思ってる」――
そんな気持ちが芽生えてくるのが、チェスのすごいところですね。
子どもにおすすめのチェスセット
チェスといっても、初心者に向いているものとそうでないものがあります。
特に子どもにとっては、以下のポイントが重要でした:
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駒のデザインが可愛くてわかりやすい
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小さい手でも動かしやすいサイズ感
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盤と駒がマグネット式でズレにくい
わが家で使っているチェスセット
わが家では以下のチェスセットを使っています。
マグネット付きなので移動中やお出かけ先でもプレイできて、意外と出番が多いんです。
駒の形がはっきりしていて、見分けがつきやすいのもポイント。
6歳にチェスをわかりやすく教える方法
1. 駒をキャラクターにする
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駒にかわいい名前や性格をつける。たとえば…
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ポーン → 「小さな兵隊さん、まっすぐ歩くよ」
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ナイト → 「跳ねる馬さん、L字でジャンプ!」
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ビショップ → 「おしゃべりなカメレオン、斜めにスイスイ」
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ルーク → 「まっすぐ走るタワー」
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クイーン → 「何でもできる女王さま」
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キング → 「大切な王さま、ゆっくり1歩ずつ」
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2. 一種類ずつルールを教える
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まずはポーンだけ使って遊ぶ。
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「ポーンさんはまっすぐ1マスだけ動くよ」「敵がいるときは斜めに進めるんだよ」など。
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慣れたらナイトを追加して、少しずつ駒を増やしていく。
3. 実際に駒を動かして体験
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駒を動かすたびに「ポーンさん、1歩進むよ〜」と言いながらゆっくり動かす。
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時には一緒に「馬さんジャンプ!」と声に出しながら体でL字を真似するのも楽しい。
4. 簡単なミニゲームをする
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「ポーンだけで先に敵陣の一番奥まで行けたら勝ち!」など、小さな目標を作って遊ぶ。
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楽しい勝負感で興味が深まる。
5. 物語風にしてストーリーをつくる
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「王様を守るために兵隊さんたちががんばってるよ!」など、物語にして想像力を刺激する。
6歳の子にチェスを教えるときのポイント
1. ルールは少しずつ覚える
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最初から全部教えようとせず、駒の動かし方を少しずつ。
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例えば今日は「ポーンだけ」「次はナイトだけ」など、一種類ずつ練習。
2. 遊び感覚で教える
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「ポーンは歩く兵隊さん」「ナイトは跳ねる馬さん」など、駒に名前や特徴をキャラクター化すると覚えやすい。
3. 褒めることを忘れずに
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正しく動かせたら「すごいね!」「よく考えたね!」と褒めて自信をつける。
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勝ち負けよりも「考えることが楽しい」という気持ちを育てる。
4. 短時間に区切ってプレイ
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長時間だと集中力が切れやすいので、15〜20分くらいを目安に。
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小休憩をはさんでまた遊ぶのもOK。
5. 一緒に考える時間を大切に
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「次はどこに動かそうか?」と質問しながら一緒に考える。
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答えを教えずに「どう思う?」と促すのがポイント。
よくあるQ&A
Q:子どもにチェスって早すぎない?
A:6歳でも、ルールを小分けにすれば十分楽しめます。むしろ“戦略”の面白さに早くから触れられるチャンスです。
Q:将棋とチェス、どっちがいい?
A:違いとしては、チェスの方が「動きが直感的」で、「取った駒を使い回さない」ため、最初の導入がシンプルに感じる子もいます。
ちなみにうちの娘は「チェスの駒がカッコいいから好き」と言ってます(笑)
Q:女の子でも楽しめる?
A:もちろんです!ハリー・ポッターの影響もあってか、娘は女の子の友達にもチェスを勧めています。
まとめ|きっかけはハリポタ、続いたのは“楽しい学び”だった
チェスに出会ってよかった
「やってみたい!」という好奇心から始まったチェス。
始める前は「難しそう…」と感じていましたが、想像以上の集中力・思考力・感情の成長が見られました。
ハリーポッターの世界に憧れて手に取ったチェスが、まさかこんなに学びの宝庫だったなんて。
子どもが何かに興味を持ったその瞬間を、大切にしてよかったなと心から感じています。