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【意外な結末】イギリスのホームレスに食べ物を配り歩いた体験談

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イギリスのホームレスに食べ物を配り歩いた体験談

 

こんにちは。はなしのです。イギリスの大学院に通っていた時、シェアハウスで暮らしていました。

ドイツ人、デンマーク人、ミャンマー人、フランス人、私の5人です。

とても仲が良くて、家族のような絆を築けたことは財産です。

 

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(古いiPhoneを使っていたため画質が悪い・・)

 

ホームレスに食べ物を配るきっかけ

 

ある日、ミャンマー人のアイビーから、「ホームレスに食べ物を配らない?」と誘われました。

 

その日ロンドンは雪で、景色は一面真っ白。

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ロンドン郊外のタプローコート


たった15分くらいの大学院からの帰り道も、寒くて凍ってしまうかと思いました。

 彼女は、雪の中外にいるホームレスを心配し、いてもたってもいられなくなり声をかけてくれました。

 

「Ok, why not!」と二つ返事をしたのは、アイビーの優しさに心を打たれたからだと思います。

正直、日本でホームレスの方に食べ物を配る、なんて発想をしたこともなかったし。。

 

ホームレスに配るために用意した食べ物

 

野菜スープ スープ スプーン - Pixabayの無料写真 

早速、寒い日なので、暖かいスープを作りました。

冷蔵庫にあった野菜を入れたコンソメ味のシンプルなスープです。身体が暖まるといいなぁと思いながら作りました。

 

スープだけだとお腹が満たされないので、スーパーでサンドイッチを買いこみへ。

ホッカイロも買いたかったけど、イギリスでホッカイロって見たことがなかったので断念。

 

ホームレスに食べ物を配くための道中での心境

 

私は、内心ビビっていました。。

精神的に正常じゃない人がいて、罵倒されるのではないか、、暴力を受けたらどうしよう、、何だかわからないけど、こわかった。

ミャンマー出身のアイビーは、「自分の国ではこわくて出来ないけどイギリスならできる」 と、やる気満々でした!

 

いざ、ホームレスに食べ物を配り始めた!

 

100+ Free London Underground & London Images - Pixabay

 

まずは大学の最寄り駅、Euston Square駅周辺へ。

 

アイビーは、 「Hi How are you? It's cold isn't it? I brought some foods!」(こんばんは!元気ですか?寒いよね、食べ物を持ってきました!)と言った感じで、まるで友達に話しかけるように気さくにホームレスに話しかけました。

 

タバコ好きのホームレス 

 

最初に出会ったブルガリア出身の男性(60代くらい?)は、タバコを吸っていました。

タバコは高いので「ホームレスなのにタバコ吸えるの!?」と不思議になりました。

が、一緒に歩いているうちになぜ、お金がないのにタバコをすえるかを発見。

なんと道に落ちているタバコを拾って吸っているのでした。

(今のコロナ禍では非常に危険な行動ですね。。)

 

サンドイッチとスープを快くもらってくれました。

 

ホームレスにはコミュニティがあった

 

Association Community Group - Free vector graphic on Pixabay

 

そのブルガリア出身の男性が、友人を紹介してくれるとのこと。

「あそこにもホームレスの人がいるよね?」と確かホームレスがいた場所を指差すと、「彼は友達じゃない」と。「友達は、いつもあの辺にいる」と別の方を教えてくれました。

同じ駅周辺のホームレスにも、全く知り合いでない人もいれば、友人のコミュニティもあるようです。友人達とはたまに集まったりもするそうです。

 

サンドイッチは欲しいけどスープは拒否。理由は?

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ブルガリア出身の男性の友人が紹介してくれた男性に会いに行きました。

恐らく50代くらいでしょうか。

気さくに会話をし、サンドイッチとスープを渡すと、

 

「サンドイッチはいるけど、スープは受け取らない」

と言われました。

「なぜいらないの?」と聞くと、

「手作りの支給品には毒が入っているかもしれないから。」とのこと。

それを聞いて、「毒!?」と思ってしまいましたが、過去にそのような事件があったのでしょうか・・。

 

またもやサンドイッチは欲しいけどスープは拒否。他の理由は?

 

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Euston Squareの駅から、Kings Cross駅の方まで歩いているとホームレスの方を発見。

早速声をかけると、またもやスープはいらないと言われました。

 

理由は、「スープだと持って帰れない。ここで一人で食べるのではなく、あとで仲間で集まって食べているから。」とのこと。

彼も、周辺に友人がいて、一緒にご飯を食べているそう。

 

「ホームレス=孤独」とどこかで決めつけていた自分がいたと気付きました。

確かに歩いていて見るホームレスの人たちは一人でいる時が多いけど、彼らにも友人がいて、仲間達と一緒に暮らしているのだと。

 

友人を紹介してもらいながら、彼らがハグをし合って笑って話す光景を見て、きっと暖かい関係なのだなぁと感じました。

 

ベジタリアンのホームレス

 

Green Leaf Near White Vegetarian Tile · Free Stock Photo

 

スープとサンドイッチ両方受け取ってくれたあるホームレスの方(40代くらい?)に、「スープに肉は入っている?僕はベジタリアンだから。」と言われました。

 

「あ、ベジタリアンね!大丈夫、野菜しか入っていないよ。」と言い、スープを渡しましたが、私の中で何か違和感が。

 

「ホームレス=何でも食べる」という偏見があったことに気が付き、「ハッ」とした瞬間でした。

 

もうお腹がいっぱいだからこれ以上は要らない

 London Kings Cross station at night | Jeremy Segrott | Flickr

 

私が住んでいたシェアハウスの近くのKing’s Cross駅は多数の通勤客や観光客で賑わう巨大駅です。

 

ホームレスもあちらこちらに見かけて、話しかけて行きました。

すると、なんと・・

声をかけたほとんどのホームレスの方々が、「既にたくさんの食料をもらっていて、十分だから大丈夫」と言うのです。

 

中には、もらった食べ物を見せてくれた人もいて、ハンバーガーやサンドイッチが山積みになっていました!

 

私が住んでいた地域に限ることか、イギリスの文化かは分からないのですが、振り返ると、これまでもホームレスに話しかけるイギリス人を何度か見かけてきました。

 

スーパーから出てきたご婦人が、スーパーの前にいるホームレスに、「何か買ってこようか?」と聞いていたり。

 

どうやら「雪の中、路上にいるホームレスは大変だろう」と同じように考えた人が他にもいたようです。

それにしても、「もう既にたくさんもらったから大丈夫だよ」という返事は、想定外でした。

世の中には優しい人たちがいるんだなぁと。

 

食べ物を配り終えて。率直な感想 

Notebook Diary Write - Free photo on Pixabay

 

ロンドンでホームレスの人たちに食べ物を配り歩いて、配っただけではなく、おしゃべりをしてきました。

率直な感想は、「変な人はいなかった」です。楽しく会話ができて、嫌な思いをしなかった。

行く前は、「罵倒されるのではないか」とか思っていたけど、途中から相手がホームレスであることを忘れて普通に会話をしていた自分に気が付きました。

 

ここで書いた内容は、ロンドンの特定の地域の話で、もちろん全てに共通することではありません。

でも、ホームレスでも、仲間と一緒に日々暮らしていたり、ベジタリアンだったり。「ホームレス」という肩書き以前に、同じ人何だなぁと感じました。

 

彼らと会話する度に、今まで知らなかった気付きを得た経験でした。