- 企業の総合職で働くワーママ
- 日・英・中のマルチリンガル
- 海外渡航歴20カ国以上
- 海外大学院 修士号
- 絵本から児童書へ ~本人の意思で「活字の世界」へ踏み出した5歳
- あらゆる「興味」を読書につなげる
- 児童書の読み聞かせは、親も訓練
- 絵本ではなく児童書を読むことの効果
- 絵本から児童書への「移行」ではなく、「拡がり」
絵本から児童書へ ~本人の意思で「活字の世界」へ踏み出した5歳
絵本の時期は、まだまだ続くと思っていた
「絵本の時期は、まだまだ続く」と思っていた私にとって、それは意外なタイミングで訪れました。
きっかけは、5歳後半の時。
娘と一緒に『忍たま乱太郎』の映画を観に行った後のことです。
映画を観終わって、たまたま次の日に図書館へ足を運びました。
すると娘が、児童書コーナーで『忍たま乱太郎』の本を見つけたのです。
「これ、読んでみたい!」
その手に取った本は、絵本とは違い、挿絵は少なく、文字がびっしり詰まった90ページ近くの「児童書」。
正直、私は内心「まだ早いかもしれない」と思いました。
でも、本人が選んだ本なら…と、一緒に読み始めることに。
文字だけでも物語の世界に入っていった
読み聞かせている間、私のそんな心配はどんどん薄れていきました。
物語の世界にすっと入り込み、集中して聞き続ける娘の姿。
途中で飽きるかと思いきや、最後のページまでワクワクした表情で楽しんでいました。
「もう一冊読んでみたい!」
その日を境に、娘の読書の世界は大きく広がっていったのです。
あらゆる「興味」を読書につなげる
児童書は幅広い
それ以来、毎週図書館に通い、娘の「今、気になっていること」に合わせた児童書を借りてくるのが定番になりました。
娘がハマっているキーワードはというと─ 「魔女」「魔法」「プリンセス」「小学生」「鉄棒」「グミ」「アメ」などなど。
こうして見ると、まさに“今の年齢ならでは”の興味のかたまり。
でも、そのキーワードにぴったり合う児童書を探して読み聞かせることで、子どもは自然に「活字の物語」の楽しさを感じていっているように思います。
例えば、鉄棒の技に挑戦する小学生の話や、お菓子作りが得意な魔女のシリーズ、グミが出てくるファンタジーや、ちょっとドキドキする小学生の日常物語など。
「これ、面白そう!」と選ぶ娘の姿を見るのが、私の密かな楽しみです。
興味のツボはお子さんによって違うし、日々どんどん変わっていくもの。
だからこそ、その時々の「好き」に寄り添って、本をつなげていくことが、読書習慣を育てるうえで大切なんじゃないかなと感じています。
図書館には、驚くほどたくさんの児童書が揃っていて、「こんなテーマまであるの?」という発見も多いです。
選びながら一緒に背表紙を読んで、あれこれ会話する時間も、親子にとって貴重なコミュニケーションの場になっています。
今では、図書館で「どんな本にしようかな?」と選ぶ時間も、娘にとって楽しみのひとつになっています。
選び終えたあとは「今日は○冊も借りちゃった!」と嬉しそう。
児童書の読み聞かせは、親も訓練
長文の読み聞かせは大変!
ただ、児童書の読み聞かせには“親の体力”も必要です。。
絵本と違って、90ページ近くのボリュームを毎晩読むのは、なかなかハード。
特に仕事で疲れている日や、時間に余裕がない日は「今日は短いお話でいい?」とつい言いたくなってしまうことも。
読み聞かせは、まさに“親の読み筋トレ”ですね(^^;)。
最初の頃は1冊読むだけでヘトヘトになっていましたが、続けるうちに喉の使い方やテンポ、抑揚のつけ方も上手になってきた気がします。
今では、1冊読んだあとに「もう1話読める?」と聞かれても、「よし、がんばろう」と思えるように。
娘は自分で読むこともできますが、今のところは「読んでもらった方がストーリーが頭に入りやすい」ようです。
耳で聞きながら、頭の中で映像を広げているのかもしれません。
文字が多い方が、たくさん読めて嬉しい
最近では、借りてきた本を手に取ると、まず最初にページ数を確認するのがルーティンに。
「文字の多い方が、たくさん読めるからいい!」
と言いながら、ページ数の多い本を優先して選んでいます。
読書に対する“量”への興味が芽生えてきたのも、成長のひとつだと思いました。
絵本ではなく児童書を読むことの効果
児童書の効果
児童書を読み始めてから、明らかに変化を感じていることがあります。
まず、「聞く力」が格段に伸びたこと。
絵本と比べて文章量が多く、ストーリーも複雑になる児童書では、集中力を持続する力や、物語の流れを頭の中で整理する力が自然と育まれているように思います。
また、登場人物の心の動きや場面の変化など、言葉から“情景を想像する力”も養われてきていると感じます。
これは、絵の助けが少ないぶん、自分の頭の中で「映像化」する力が鍛えられているのかもしれません。
さらに、ストーリーを読み終わったあとに「○○ちゃんはなんで怒ったの?」「このあとどうなると思う?」など、自分なりの考えを話す場面も増えてきました。
児童書には、子どもなりに感じて考える“余白”があるんだな、と実感しています。
シリーズものの児童書
また、児童書の世界はシリーズ化されているものも多く、「次も読みたい!」という“続きもの”の魅力が、読書の習慣化につながっています。
シリーズものを読み進めることで、物語への理解が深まり、読書への自信にもつながっているようです。
児童書が好きになりたての子供が好きな本
児童書が好きになりたての子供が好きなシリーズは以下です。
きっとたすぐに変わっていくと思いますが^^
絵本から児童書への「移行」ではなく、「拡がり」
絵本を卒業したわけではなくて、世界が広がった感じ。
夜寝る前に読む本も、その日の気分で絵本にしたり、児童書にしたり。
短くてテンポの良い絵本はリズム感を楽しめるし、長い児童書は「続きを楽しみにする」気持ちを育ててくれる。
どちらにも、それぞれの良さがあります。
これからどんな本と出会っていくのか、一緒にワクワクしながら見守っていきたいと思います。