
こんにちは。はなしのです。
今回はリクルーターとしての経験を書こうと思います。
就職氷河期の真っ只中で就職活動をしていた私にとって、就活は苦労の連続でしかありませんでした。
毎日のように選考結果の「お祈りメール」を受け取りながら、歯を食いしばって前に進んでいたあの日々。
上場企業でリクルーターとして働く自分の姿など、当時はまったく想像できませんでした。
その後、新卒就活生にとって売り手市場が続く中、長年リクルーターとして学生と向き合ってきた経験から、売り手市場ならではの学生たちの変化を肌で感じています。
今回は、企業のリクルーターとして「これはNGだ」と感じた質問についてまとめてみました。少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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リクルーター面談のNG行動と効果的な活用法
就職活動を進める上で、リクルーター面談は非常に貴重な機会です。
しかし、その場での振る舞いや質問によっては、逆にマイナスの印象を与えてしまうこともあります。
ここでは、リクルーターとしての経験をもとに、避けるべき行動と面談を効果的に活用する方法をご紹介します。
1. アピールのしすぎは逆効果
面接では自己アピールが重要ですが、リクルーター面談はそれとは異なり、面接よりももっとカジュアルなコミュニケーションの場です。
一方的に「こんなことをしました!すごいでしょ!」とアピールする学生もいますが、これは会話のキャッチボールを損ねてしまいます。
リクルーター面談では、学生の人間性やコミュニケーション能力を見ることが目的です。
アピールよりも円滑な対話を心がけ、一緒に働きたいと思われる人柄を伝えることが大切です。
2. 親の肩書きを持ち出さない
時折、「父が○○(某大手企業)で働いていて…」と親の自慢話を話す学生がいますが、リクルーターが評価するのは学生自身の資質です。
親の職業や経歴を話題にしても、採用判断にはほとんど影響しません。
「親が大手だから自分も…」といった発言は、むしろ自立性の欠如と受け取られる可能性もありますので注意しましょう。
3. 「忙しいですか?」はNG
この質問、よく聞かれます!
リクルーター面談では、相手の個人的な意見を聞ける貴重な機会です。
しかし、直接的な質問をすると、準備不足や志望度の低さを疑われることがあります。
例えば、以下のような質問が効果的です:
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“一日のスケジュールを教えていただけますか?”
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“働き方について、良い点と改善点を教えてください。”
これらは具体的で、会社や業界への理解を深める助けになります。
4. 働きたい部署の要望をリクルーターに伝えない
リクルーターには部署配属の権限がない場合が多いです。
以前、「経営企画部で働きたい」と自信満々に語る学生がいましたが、その部署が何をするところかは、理解していない様子でした。
かっこい響きの部署で働きたいだけなのでは、、と感じてしまいました。
部署に関する興味を伝える場合は、「どのようなスキルが必要ですか?」など、具体的な質問に留めましょう。
5. ラフすぎる服装を避ける
「私服で来てください」と言われた場合でも、ジャケットを着用していくのが無難です。
私はあまり形にこだわりませんが、流石にパーカーで来た学生には、少し印象が良くなかったです。
学生の服装に対する印象は、リクルーターによって異なります。
特にラフすぎる服装は、場に相応しくないと感じられることがあります。
最低限、清潔感のある服装で臨みましょう。
6. 他社の話をほのめかさない
リクルーター面談の1時間程度は、その会社への志望度が高い姿勢を見せるべきです。
他社の選考状況を話したり、大手企業の名前を並べたりするのは避けましょう。
志望度が低い印象を与えると、その情報は人事に共有される可能性があるため注意が必要です。
7. 直球すぎる質問は避ける
先ほども書きましたが、ネガティブな質問をする際には、表現を工夫しましょう。
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NG例:“仕事は大変ですか?”
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OK例:“一日のスケジュールを教えていただけますか?”
また、待遇や競合他社に関する質問も慎重に言葉を選ぶ必要があります。
たとえば、“○○社と比べて御社の優位性は?”ではなく、“最終的に御社を選ばれた理由を教えてください”のように、個人の意見を聞く形にするとスムーズです。
リクルーター面談を活用するために
リクルーター面談は、会社や業界を深く知る絶好のチャンスです。
面接準備にも役立つため、しっかりと下調べをし、興味を持って掘り下げた質問をすることが大切です。
面談を通じて自分の魅力を伝えつつ、企業への理解を深めていきましょう。準備と態度次第で、就職活動の大きな武器になるはずです!
