私の職場には、女性管理職がいません。
職場といっても、いわゆる大企業のため、自分の所属する組織の中の話になります。
そんな中、私を含め、何人かのベテラン女性層がしのぎを削って働いております。
昨今、国としても、 女性管理職の比率を上げる取り組みがされており、会社にもそんなプレッシャーがかかっているようです。
もちろんそのプレッシャーは、私の所属する部署にも影響があります。
最近行われた本部長面談では、ぜひ、「女性管理職を目指して頑張ってほしい」と言われました。
上司との面談でも、軽く、「チームを持ってやってみる?」と言われたこともあります。
しかし、管理職の枠は限られているもの。
そして、その管理職を狙う人たちはとても多いのです。
30代40代の男性陣は、 常に意識をしておりますし、同じ年代の女性陣も、常に管理職を狙いアピールしているように思います。
そのアピールと言うものが、私は苦手。
今までは、間近で自分の仕事ぶりを 見てもらい、正当な評価をされてきたように思います。
しかし、コロナ渦で在宅勤務に変わり、 上司が普段の仕事ぶりを、見る機会が減りました。
直属の上司であれば、細かくコミュニケーションを取るので、普段の仕事を把握しておりますが、その上の上司となると、全く見えてないように思います。
しかしその上の上司が、最終的に昇進や評価を決めるのです。
出世を意識している同僚たちは、課長ではなく部長へのアピールを行っております。接点を増やそうとしています。
そんな中です。娘がコロナ陽性。保育園に登園できなくなりました。
その後、保育園でも、先生方や園児などコロナ陽性者が続々と出てきました。
そして強い保育園自粛の要請もあった事もあり、 なんだかんだ3週間ほど、まともに働けない日々。
世の中の在宅勤務のお母さん方は、どうやって仕事をしているのだろうか。
不可能に近いのではないかと思ってしまいます。
娘は2歳。一緒に遊んでほしいし、動画でごまかすにも時間の限界があります。
公園に行きたい、お散歩したい、おままごとしよう、ブロックで遊ぼう、謎のぐずり、そしてあっという間にご飯の時間になり、簡単なご飯を作ってオムツ替えもし、、、
全く仕事どころではありません。
平日に終わらなかった仕事を、休日にしたりもします。
私の職場は、とても恵まれていて、このような自宅保育の状況下で、仕事量を減らしていただいております。
非常にありがたいことです。
会議も、「出れなかったら出なくていいよ」、「仕事のサポートもするから」、と直属の上司や同僚が 気を遣ってくださりとても親切です。
恵まれた職場で働いていてよかった。
と思う一方、頭をよぎるのは、「あーこれで出世争いからは脱落したな」と言う気持ち。
出世だけが全てじゃないことはわかっています。
しかし、成果主義の会社で競争社会で生きる身です。
競争を勝ち抜くか、否、競争の中で生き続けられるか、そんなプレッシャーを感じながら働いています。
いっそうのこと、このような激しい成果主義ではない仕事に転職しようと考えたことも度々。
でも、コロナ渦での転職に対しては、考えが少し保守的になってしまいます。
今のような柔軟な働き方を他の会社でもできるのだろうか。。
今の会社で、キャリアアップを求めずに働き続けよう。そんなふうに考えると、どこかで何のために努力しているか分からなくなります。
きっと出世争いからは外れたけど、その分娘と過ごせた時間は、かけがえのないものだったとも思う。
そんな、様々な思いが頭をぐるりぐるりとよぎりながら生活をしている今日この頃です。